ぽれーっとした日常(ブログ)

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高山市より(大西)

先日、高山市に行ってきました。とても寒く、少し市内から外れると、そこは銀世界でした。飛騨の寒さは半端ではありませんでした。
高山市内に県が計画している大島ダム建設計画があります。
そこに数年前から機会があるたびに立ち寄っていました。
高山市で知っている人とほとんど出会ったことがなく、感心の低さを感じていました。
大島ダムで沈んでしまう地権者の人は数世帯。
現在暮らしている人も3世帯しかありません。
もう数十年も前からの計画だが、まったく風景も変わることなく、どこまでダムの計画が本物なのか、地権者はまったくわからないまま、今も普通に暮らしています。
この集落は、昔から人口の変動はありません。共同体で暮らしてきました。計画だけは立派に表明したかもしれないが、住民にもう少しこまめな説明が必要ではないだろうか。いつになったら、という言葉がどこのダムに行っても聞く当たり前の言葉になっている。

大戸川ダム(大西)

まだ滋賀県にいます。湖南市です。
全国的に話題になっている、大戸川ダムがやはり地元滋賀県ではよく報道されています。
滋賀県知事、大阪府知事、三重県知事、京都府知事の4人の知事が、滋賀県の大津市に建設予定である大戸川ダムの建設中止を訴えました。最近、熊本県の川辺川ダムでも、熊本県知事が表明した話は有名ですが、今度は関西圏で盛り上がりをみせています。本日のニュースの中に、推進してきた地元住民が嘉田知事に対し、今までの意見が反映されていないと、論争になっていました。
嘉田知事と少しお会いしたときの事を思い出します。徳山村の事を熱心に聞いてくださいました。
僕は4知事の意見に賛成です。推進派の本当の狙いは何なのか。ただですら環境を気にしなくてはならない世の中になってきている中で、ダムは最大級の環境汚染につながるものです。
ダムありきの論争でなく、ダムはあくまでも造らないところから、治水、利水の論議を始めることが、この時代の生きる人の定義にあっているのではないかと思うのです。知事も国民も意識が変わってきた。ならば推進派も意識を変えた上での論議を壇上でしたらいいのではないでしょうか。
だから知事を応援します。僕は間違っていますか。
徳山村もその論議に参加できる時代に残っていれば、きっと中止になっていたでしょう。
あの大きな湖を僕らは教訓とするしかないのです。

滋賀県栗東市から(大西)

先日、急いで畑に行き、落花生をほり、畑に干しています.雨が降っているようですが、大丈夫なのか、経験がないので心配です。でも豊作のようです。
今は大根も50本、白菜も10株以上、キャベツ、かぶ、葉もの、里芋、しょうが、レタス、何でもあります.忙しいときに夜にでも種まきをやっているような状態です。本当はそんなやり方はだめなんですがね。
しかしどんなときも、畑だけは土地を余らせないようにするのは、体に染み付いてきました.自分が食べるものぐらいは、つくっていきたいです。そんな暮らしを当たり前に思うようになったのも徳山村の暮らしをみてからです。

さて本題です。
先日川辺川ダム建設予定地(熊本県)に行ってきました。もう通いだして11年くらいになります。
最後まで暮らしているご夫婦に会いにいくためでした。先日各紙で流れましたが、知事が反対をついに表明しました。みなさんもなにかしら耳にしている事と思います。
それ以来まだ行っていなかったんです。別に呼ばれた訳でもなく、ただ行きたかっただけです。
そのご夫婦はちょうどそばを刈っていました。僕は鎌を借り、一緒にそばを刈り、畑にきれいに並べていきました。
「そんなもんでよかばい!」と少しだけ残してやめてしまったんです。なぜだろうかと不思議に思いました。聞いてみると
「熊本からテレビ局が午後にきて、そばを刈っているところを撮影したいから、残しておいてくれないか」と言われたそうだ。
そのご夫婦はとてもいい方でそれに対して、文句一つ言いませんでした。僕も笑ってしまいました。
今もそんな取材をしているんだなって、言葉が出ませんでした。
それは置いておいて、そのご夫婦に少し話を聞きました。
「どうしますか、本当に中止になったら。移転は?」
「多分、引っ越すと思う。この話が10年前だったらね。もう少し村が残っていただろうね」と。
本当に10年前を振り返ると、そこにはまだ村は存在していました。
ダムは中止になるかもしれない。それはいい事ではあるが、本来の村の再生とは、つながらない話であるだろうと、僕は思う。
ダムや村、人間関係、全てにおいて、国レベルで話し合わなくてはならない課題だけが残る。約半世紀のしこりは半世紀分のこる。

共働学舎の収穫祭

2008.11.13
よもやま話

恒例となりました「共働学舎の収穫祭」
今年も各地の共働学舎の生産物や工芸品、共働学舎とつながりのある方たちからのよりすぐった生産物が並びます。実りの秋を感じにいらしてください!
(袋をご持参いただけると嬉しいです)

共働学舎より
ジャガイモ・カボチャ・玉ネギ・お米・パン・クッキー・チーズ・ソーセージ・ベーコン・味噌・豆・工芸品・ほかいろいろ

共働学舎のなかまたちより
りんご・わさび・ようかん・あわもり・オーガニックコーヒー・手づくりおもちゃ・そのほかいろいろ


        ■日時:2008年11月15(土)10:00〜18:00
                 16(日)10:00〜15:30(終了後イベントあり)
        ■問合せ:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)

                    <主催>共働学舎の収穫祭実行委員会
                    <共催>ぶどうの会(共働学舎父母の会)

共働学舎の収穫祭関連企画
第1部:声のワークショップ「耳を澄まし 声に聞く」
第2部報告会「共働学舎の四季」

■日時:2008年11月16日(日)17:00〜
■参加費:1,000円(ドリンク付)
■問合せ:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)

信州、北海道、東京にそれぞれ拠点をおいて活動している"共働学舎"は、
社会で弱い立場にある人たちとともに、自労自活、自主自立を基本に、
農業と工芸を主体に生産的労働生活を送っているグループです。

共働学舎ホームページ:http://www.kyodogakusya.or.jp/

那覇上映会(大西)

本日、那覇市での上映が始まりました。那覇は大雨。しかも風も強くスコールのような雨が時々降りました。
そんな中、上映が3回ありました。
やはりこのコンディションの中では、少し客入りが難しかったというのは、しょうがないことでしょう。
沖縄の人はそもそも傘をささずに歩く人たちが多いですが、さすがに今日はそんなレベルの雨でなく、そうなるとめんどくさいと思ってしまうらしいです。
3回とも講演がありました。今回は桜坂劇場のまきやさん(15年来の友人)が司会を務めてくれて、ダムに反対するやんばる地区の方々が対談相手になってくれました。なんとか3回とも違う内容で話せたのではないかと思いました.
沖縄のダムの情報は今までほとんどなかったのですが、2カ所のダム工事の話を聞かせてもらい非常に勉強になりました。今度機会を作り足を運んでみようと考えています。
しかし今回は久しぶりの友人たちにたくさん会いました。写真学校の友人、沖縄で映画を作っていたときの友人、東京で暮らしていたはずの友人、オートバイのツーリング仲間と、まあいろいろ。
その出会いはビックリしました。なんでみんな沖縄にいるの?
明日も上映が同じ時間であります。僕は参加できません。しかしスタッフの方々がトークなど計画しているようです。
どうか皆様、足を運んでください.よろしくお願いします。
明日の朝、鹿児島に移動し、最近話題になった川辺川ダムに寄ってきます。

再び那覇市より(大西)

いかつい顔をして琉球新報に記事が掲載されました。昨日の夕方6時くらいに取材を受けていたのに、もう朝刊に掲載になって、驚いています。世間の動きはこんなにも速いんだなって実感しました。
その記事を掲載します。

琉球新報 2008年11月10日 朝刊より
「水になった村 大西監督がPR」
ダム建設で水の底に沈んだ岐阜県揖斐郡徳山村の生活を追ったドキュメンタリー映画「水になった村」(大西暢夫監督)が11、12日の両日てんぶす那覇4階てんぶすホールで上映される。11日は大西暢夫=いかつい写真=のトークショーも開催される。大西監督は「われわれにエネルギーを供給するダムが一つの村を消している。生活のために何かをつぶしている事実に気付かないといけない」と映画に込めた思いを語った。映画は午後2時、4時半、7時から。11日は各上映終了後に大西監督のトークショーがある。当日1600円。問い合わせは桜坂劇場098−860−9555

日曜日でもあったが快く取材をしてくださった文化部の記者に感謝します。ありがとうございました。
という事で明日は、沖縄の知り合いがかなり大勢きてくれる事になりました。知人を目の前にトークするほどやりにくいものはない!でも3回のトーク、がんばります。ぜひとも沖縄の方々、観光客の方々、お待ちしています。

那覇市より(大西)

今度は沖縄県那覇市。日本中点々としています。映画をかつぎ、寅さんのような旅をしている感じがします。
今日は那覇市での上映ともあって、前宣伝とし琉球新報社に取材を受けに行ってきました。
岐阜県と沖縄県という離れた場所で、土地勘のない場所ですから、どう説明していいやら。でもそれが楽しみでもあります。
会場は国際通りに面した、てんぶす那覇の4階です。11日と12日。14時、16時半、19時と3回上映を行います。
それぞれの回(11日のみ)で、上映後少し話をして参ります。
初めての沖縄上映に期待しつつ、若い方々にぜひとも参加してもらいたいです。


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