帯広と夕張のはなし(大西)
2008.10.30
水になった村
水になった村
先日、帯広で映画上映がありました。本当に雰囲気のある上映会でした。スタッフの皆様、お世話になりました。
廃校になった校舎の中での上映会で、16mm上映でした。カラカラカラという映写機の音とともに、その雰囲気が更に映画を良く見せてくれました。そして多くの人が来てくれました。
上映が終って僕は夕張に行きました。その途中の列車の中で今年初めての雪を見ました。北海道でも初雪だったそうです。
夕張に行ったのは、そこにダムの計画があるからです。破たんした夕張、メロンの夕張、映画祭の夕張、いろいろ言われていますが、僕にとっては北海道最大のダム計画の夕張です。
その名前は夕張シューパロダムと言います。10年前からここに通っています。ずいぶん変わり果てました。大夕張ダムと言う人口湖がすでに存在しますが、その湖を支えているダムサイトを更にかさ上げして、ダムを沈めてしまうダムを造る計画なのです。確かに安上がりかもしれませんが、やはりそれだけではすまされないことだってあります。
僕が夕張に想いをはせるのは、ある人と出会ってからです。その方は10年前にそのダムができる所から移転しました。今は市内のアパートに暮らしています。ダムと言えば御殿と呼ばれていますが、アパートって聞いて、驚く人もいるかもしれません。しかしそんな現実もあります。その話しは続きです。
今日から近江八幡のホテルに一週間暮らすことになりました。缶詰で仕事をします。ではまたこの続きを書きます。