4.26オールナイト

23:15開場/23:30開映(5:45終映予定)
前売2000円(Pコード:550-972)/当日2500円

 5回目となる〈4.26オールナイト〉。過去には『ゴジラ』『へばの』『世界は恐怖する』『プリピャチ』など、多様な視点から原子力について考える上映を企画してきました。
 東日本大震災から2年が過ぎた本年は、いま福島を中心に広がる故郷を離れた人々の暮し、「天国はいらない、故郷を与えよ」とつぶやいたチェルノブイリ汚染地の人々の暮しに思いを馳せ、原子力から一歩視点を広げて、故郷に住み、働き、食べること、将来を思い描くことを絶たれてしまった人々、それにあらがう人々を映した作品を上映します。
 共に瀬戸内海を舞台にし、近代化で代々暮らしてきた島を離れなければならなくなった夫婦を描いた『故郷』と、対岸に計画された原発建設によって二分されてしまった小さな島の暮らしぶりを映した『祝の島』は互いのアンサームービーともいえ、今こそ注目すべき組み合わせです。また『水になった村』でダムに沈む村に最後まで住み続けたジジババの明るさは、映画ならではのファンタジーまで描き出します。夜明けに上映する『わが街わが青春』は、20歳を迎えた胎児性水俣病患者たちが主催するコンサートの一部始終を描いた感動作です。チェルノブイリ事故から27年になる夜、是非とも観て頂きたい4作品を一挙上映します!

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『祝の島』

監督:纐纈あや/プロデューサー:本橋成一/撮影:大久保千津奈/音響効果:菊池信之/編集:四宮鉄男/製作:大槻貴宏/ナレーション:斉藤とも子(2010年/105分/HDV)

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『故郷』

監督・原作:山田洋次/脚本:山田洋次、宮崎晃/撮影:高羽哲夫/音楽:佐藤勝/出演:井川比佐志、倍賞千恵子、笠智衆、渥美清、前田吟/作品提供:松竹(1972年/96分/35mm)

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『水になった村』

監督・撮影・スチール:大西暢夫/企画・製作:本橋成一/編集:土井康一/録音:米山靖/整音:渡辺丈彦/音楽:林祐介/音楽コーディネーター:和田亨/作品提供:サスナフィルム(2007年/92分/DVCAM)